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Youはどうして大杉に?「めん屋そら 江戸川中央店」
この間、行こうと思ったら暖簾を下げられてしまって食べ損なった「めん屋そら 江戸川中央店」にリベンジしました。
江戸川中央店と言っても住所の上で中央なだけで、実際は大杉地区にあります。この店舗より中央よりにある小学校は大杉小学校だし。
江戸川区は縦に長い区で、鉄道は5路線も走っているのに全て横のラインなんです。ちなみにこの5路線。
- 京成本線
- JR総武線
- 都営新宿線
- 東京メトロ東西線
- JR京葉線
その中で、総武線と都営新宿線の間が特に広くて、よく無駅地帯とか陸の孤島なんて言われたりしています。その代わりバス路線で補っていて、都営バスと京成バスが網羅しています。
肝心の江戸川区役所なんかも中央にありますが、最寄り駅は葛飾区の新小岩駅です。そもそも江戸川区中央という住所なのに、江戸川区の北西の隅っこです。
そんな大杉地区に店をかまえるということはアレです。
僕の大好きな辺鄙系です。
「めん屋そら」は、元々神田にあったのですが、神田の方は閉店して、当時分家だった東日本橋を本店としてやっているようです。江戸川中央店は、本店店主のお兄さん夫婦がやっています。
自宅の近所なのでしょうか?戦略的にこちらに出店したとは思えませんけど。「まえ田」が区役所付近だったり、「亜熱帯」が柴又街道沿いだった事の方がマシに感じます。
例によって仕事帰りにチャリで来ました。
ここは以前もラーメン屋だったようですので、居抜きで購入or賃貸したのでしょうね。隣は場末のスナックみたいな店舗です。
入り口を入ると右に券売機があります。
芝大門にある「麺屋そら(無関係?)」は一度行ったことあるのですが、こちらの「めん屋そら」は初めてなので、デフォルトで680円の「醤油ラーメン(+100円大盛)」にしました。
おそらく全部のせ仕様かと思われる950円の「そらスペ」と迷いましたが、デフォルトの「醤油ラーメン」に一通りの具材が乗っているので、950円という価格設定はコスパ悪しと判断しました。
店内はカウンター席のみだと思います。奥に隠し部屋があるかもしれませんけど…いや無いだろうな。
シンプルなカウンターです。今日は残業帰りなので21時くらいですが、客は僕ともう一人くらい。目の前が職業訓練校だし、環七通りから区役所まで続く道路沿いではあるので、昼がメインなのでしょうか。
およそ5分くらいで着丼です。
ああ。僕の好き系ですね。醤油清湯スープに中細縮れ麺。スープの表面に油の層を作る「支那そばや」っぽい仕様です。水菜が乗っています。
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先ずはスープ
鶏ガラ豚骨の動物系と貝類、昆布ですかね。よくまとまっていて美味しいです。が、センセーショナルというわけではない。いわゆる旨味の3大要素「グルタミン酸」「イノシン酸」「グアニル酸」をバランスよく配合って感じです。
麺
ツルツルシコシコしていて割と多加水ですね。上野の林家製麺みたいです。店名も製麺屋もなんか名前の被っているのばっかりですねw
チャーシュー
巻きロースチャーシューです。肉々しくてジューシーで美味しいですが最近では普通です。
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煮玉子
デフォルトで半個分入っています。半熟で、醤油ダレに漬け込んだタイプです。美味しいですが普通です。
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メンマ、水菜
なんというか普通です。メンマは味もしっかり付いていますし、水菜が乗ることで清涼感がアップです。
美味しいんですけど、普通の域は越えない感じです。突出したクセみたいなのが無いんですね。「澤」みたいな感じ。そういえば「澤」も馬喰町とか日本橋系ですね。
日本橋界隈のラーメンがこういう感じなのか。タマタマか?ラーメンと地域性の関係とか調べると面白そうですね。
- スープ ☆☆☆☆
- 麺 ☆☆☆
- 具材 ☆☆☆☆
- 立地 ☆
さて、後日また残業だったので「めん屋そら」2度目の来店。
前回はデフォルト醤油ラーメンだったので、今回は「しおそらスペ(大盛)」を注文。ちがいを調査してみます。
スペシャルだけあって、丼の表面は具材で覆われています。但し、デフォルトラーメンの具材が増量しただけですけど。
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スープ
透き通った塩ダレスープ。ベースのダシは醤油の物と同じでしょう。…が、醤油ダレに入っているであろうダシが足りないような、醤油の香りが無い分なんか足りないような感じ。あと、塩が多いのか塩辛いです。若しくは使っている塩が当たりの強いタイプなのか。もっとまろやかになると良いかも。
ちなみに僕は塩ラーメンが好きではないので厳しめかもしれませんが。
麺
醤油と同じです。林家製麺。チャラ~ン。
具材
スペシャルなので、煮玉子が1個分に。チャーシューが3枚になっています。塩ラーメンだからか「コーン」が入っています。僕は塩ラーメンにコーンが合うとは思いませんけど。味噌ならまあ許容出来る。
塩ラーメンは、イマイチでした。これくらいの出来なら出さなければ良いのに。僕の中で塩ラーメンは以前木場の「美学屋(閉店)」で食べたものが基準になっているので、その域まで到達していなければ要りません。
- スープ ☆☆
- 麺☆☆☆
- 具材 ☆☆
- 立地 ☆
総じて「めん屋そら」は醤油ラーメンを食すべしと言ったところでしょうか。他にも「つけ麺」とか「台湾ラーメン」とかありますけど、麺にそれほど力の無いつけ麺はどうなのかな?と思いますし、台湾ラーメンは何となく味が想像出来ますけど。
でも次の残業帰りは「台湾ラーメン」か「つけ麺」も試してみたいと思います。
まさかの閉店…。博多らーめん まえ田「玉子らーめん」
久しぶりに「まえ田」へ。
僕のローテーションの「久留米部門」です。
仕事帰りの19:30ですが、いつもよりお客さん入ってますね。
浅草の「久留米らーめんいのうえ」の二番弟子の店主が作る「ブレない味のスープ」が特徴です。
今日は奮発して「玉子らーめん」を注文。ふと壁に目をやると…。
な・ん・だ・と・!?
なんと2017年10月14日をもって閉店するそうです。何てこった。
ラーメン業界は、「豚骨の天才」を一人失うことになるのか。
都内にそれほど多くない「久留米らーめん」というジャンルで、ワイルドに炊き出す豚骨スープを毎日同じ味にまとめられる事から、「いのうえ」の店主から「天才」の称号を受けた男。
天才なのに江戸川区の駅も商店街も無い住宅地に久留米らーめんの店を出すパンクな男。でも何故か店名は「博多らーめんまえ田」な男。空前絶後の(ry
とか思っている間に着丼。
いつも通りの安定の豚骨炊き出し白湯スープにいつもの具材。麺はいつも通りバリカタです。
今日は玉子乗せですが、煮玉子ではなく「ゆで卵」ですねこれは。濃厚すぎる豚骨スープの中では、繊細な味付けをした煮玉子など無意味ですからね。ゆで卵に濃厚スープを絡めていただきます。
麺とスープの相性は抜群。
やっぱり美味しいなぁ。チャーシューも美味しいけど、もう麺とスープだけで良い。
替え玉は「かため」で。替え玉準備中に替え玉用スープを作成。
テーブルにある「辛子高菜」をドカドカ入れます。若い頃は替え玉を3回とかしても大丈夫でしたが、今となっては1回が限界です。悲しい…。
替え玉を堪能したので、唐突に完食です。
帰り際に店主に聞いてみたのですが、どうやら家業を継ぐために閉店するそうです。家業の内容までは突っ込んで聞きませんでした。そこまでは親しくないですから。
家業を継ぐということは、ラーメン店を一生やっていくという感じでは無かったのでしょう。天才というのはそういうものな気がします。努力を重ねてやっている人の方が生涯かけてやりそうです。
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まえ田の店主は確かに天才的な才能があると思うのですが、ブレない味というのは、その反面完成された味ということなので、延び代という観点から見ると殆ど無いのかなとも思いました。
美味しいのに勿体ないなと思うと同時に、一つのエピソードを完遂して、次のエピソードを始めるのだなと。
閉店までにあと1回くらいはいけるかな?
麺 ☆☆☆
スープ ☆☆☆☆
具材 ☆☆
残念 ☆☆☆☆☆