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館山のアットホームでやさしい味「うさぎ家」

意外にラーメン店が多い

南房総の最果ての地「館山」黒潮のぶつかる関東で特に温暖な地です。温暖な地故か、そこで暮らす人々も比較的のんびりしているように感じます。

東京圏からの観光客が多く訪れ、それに伴った観光向けの産業や、三方を海に囲まれた土地ならではの漁業、温暖な気候を生かした農業等が主産業となります。

東京からのアクセスの良さ、独特の南国ムード等の雰囲気の良さから、移住する人も多く、また地元の方ののんびりした人柄もあってか余所者に対しても比較的寛大で、移住して商売を始める方も多いようです。

そういう背景からかは判りませんが、館山は意外とラーメン店が多いです。駅辺りの繁華街(とまではいかないかも知れませんが飲み屋街的な)にも多くありますが、結構辺鄙な所にも点在しています。

「うさぎ家」も、若干辺鄙系ラーメン店です。

城山公園の横の道を入ってちょっと行ったところにあります。

うさぎ家

実際は、駅からそれほど遠いわけでも無いですし、有名な「沖ノ島」や海上自衛隊の航空機地、城山公園等の観光地の近辺なので辺鄙というほどではないですけど。

「え?こんなところに?」くらいですかね。まわりは住宅ばかりなのでちょっとわかりにくいんですけどね。ちなみに住所の「上真倉」は「かみさなぐら」と読みます。

駐車場の看板

駐車場も完備。混んでいても決して城山公園の駐車場に停めないように。実は最初間違って城山公園に入ってしまって、うさぎ家側から出ようとしたらパイロンが置いてあって出られなかったんです。ひょっとしたら、勝手に停める人とか、通り抜ける人が多いのかなと思いました。

モラルの欠如した行動は、公園側に迷惑なのは勿論、お店がやりにくくなっちゃうようなことになりかねないので気を付けたいものですね。

裏側

裏口は開かない

お店の裏側は、引き戸一杯まで物が措いてあり入れません。表から入りましょう。

入り口付近

日曜の12:30頃ですが、たまたま待ち客ゼロでした。僕の前の組は待って入ったようですし、僕の後の組は待っていました。入り口に順番待ち用の名簿があるので、本来はそこに名前を記入します。

昼はラーメン店、夜は居酒屋

昼11:30~14:30は「うさぎ家」ですが、夜は「酒楽房」という居酒屋として営業しています。昼の部は娘さん、夜の部はお父さんみたいです。

まんま居酒屋

居酒屋風ではなく、居酒屋です。カウンターが6席、小上がりに4席ずつのテーブルが2つ。

ローカル感

一人で入ったので、当然カウンターです。おばちゃんとおばあちゃんの2オペ営業です。

カウンター

この時点で、アットホーム感がビシビシきていますね。写真では伝わらない空気感と言うか、雰囲気みたいなものなんですけど。

基本メニューは「ら~めん」のみ

基本となるメニューはら~めんのみで、あとは背油の分量とトッピング、豚ごはんか白ごはんかくらいです。

シンプルメニュー

僕はコレくらいシンプルなメニューが良いですね。何を食べてもらいたいのか解りやすいです。よく味噌だの塩だの何種類も用意している店がありますけど、自信が無いのかと思ってしまいます。

今回は初めてなので「普通」にしました。事前にマーケティングした感じだと、超こってりが良いみたいです。量は普通にして、「豚ごはん」も注文。

7,8分で着丼。

ら~めん(普通)と豚ごはん

とりあえずラーメンからいただきます。

チャッチャ系ですけどさっぱりしています。麺は多加水のつるつる麺。スープは魚介とんこつというやつですかね。とんこつなのに魚介の出汁が効いています。

素朴な感じ

パット見は家系っぽいですけどね。チャッチャ系です。

豚ごはんも食べてみよう。

評判の…。

普通に美味しいです。これと言って変わったところは無いですけどね。

玉子

隠れ家的

ラーメンは、これと言って特別な感じは無いですけど、丁寧に作っている印象です。優しい味に仕上がっていて、しつこくないので毎日食べられる味噌汁的な味です。

豚ごはんは、居酒屋の〆で出てきそうな賄い飯的な感じでした。

いわゆる「隠れ家的」な雰囲気のお店です。近所の居酒屋みたいなアットホーム感があります。

館山らしい脱力系のお店だと思いました。この雰囲気をずっと続けていってもらいたいです。

麺 ★★

スープ ★★★

サービス ★★

隠れ家感 ★★★★★

らーめん八平「アリランラーメン」

日本で最も秘境にある行列のできるラーメン屋というニッチなジャンルに長年君臨しているラーメン店。それが「ラーメン八平」です。



「アリランラーメン」というガラパゴス的独自進化を遂げた一品のために、人々は山道を走り、数時間並びます。

最近は近くに圏央道の市原鶴舞インターができたので、秘境感が薄まって行きやすくなりました。



ナビを頼りに山道を登っていくと、突然小さな駐車場の看板が。

駐車場

時間は12:30です。まさにコアタイム。目一杯並んでいます。…とは言うものの、屋根のある行列スペースに数十人分の椅子が用意されています。流石秘境のラーメン屋。

ファーストステージ

行列スペースは、大まかに3ステージからなっていて、行列に並ぶ前に最後尾の人を確認するのが暗黙ルールです。確認後、その後の席に座ります。

最前列の何組かが入店したら、一斉に前に詰めます。

ファーストステージの最後に、餃子を焼いている人がいます。

餃子の屋台
  • インスタントコーヒー ¥100
  • ウーロンハイ ¥400
  • 焼餃子 ¥400

まだまだかかりそうなので餃子を買ってみました。

焼餃子

アリランラーメンの具材がそのまま入ったような、ニンニクとニラ多めの餃子です。匂いを気にしないのであれば美味しくいただけますが、かなり強烈な匂いですよ。今回2時間待ちコースだったので、結構買っている人がいました。店内持ち込み可能。



さて、行列は進んでセカンドステージに移動です。

セカンドステージ

ファーストステージとセカンドステージの間にトイレがあります。

セカンドステージには応接スペースがあります。ちなみに八平の行列コーナーには、所々に灰皿が置かれています。これも山奥ならではですね。

オープン応接室

もう並ぶことまで含めてアクティビティと化しています。列は進んでサードステージへ。

サードステージ

行列もラストステージです。

鳥の巣箱

ここに来ると人数とメニューを聞かれます。以前は前の人と同じメニューを頼む暗黙ルールがあったようですが、意味不明なので撤廃されたようです。

メニュー

いきなりメニューを聞かれても戸惑うので、予め店内を覗いて確認しておいた方が良いかもです。

いよいよ店内に突入です。

厨房の様子。

先にメニューを聞かれているのですが、席についてからも少し待ちます。15分くらいでしょうか。まとめて作っているのでメニューによってばらつきがあると思います。

娘の「ラーメン(中)」が先に着丼。

ラーメン(中)

普通です。おそらく豚骨清湯?可もなく不可もなくなごく普通のラーメンです。房総デフォルトの玉葱入り。さすがにコレのために山道を走って長時間並びません。辛いのが食べられない付き添いの人用ですね。

駐車場到着から2時間。ようやく「アリランラーメン(中)」が着丼。

アリランラーメン(中)

デフォルトで麺が硬め?僕は好きですが、もしかしたら混雑具合でバラツキがあるのかも知れません。

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スープは先に来た「ラーメン」がベースの房総特有の黒目の醤油味。色は濃いけど味は濃くありません。

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「アリランラーメン」の最大の特徴は具材です。いわゆるスタミナラーメン的な具材が乗っています。

  • 豚肉
  • ニラ
  • ニンニク
  • ニンニクの芽
  • 玉葱

などの具材を辛めに炒めたものが乗っています。コレが房総特有の醤油ラーメンに乗っかることで、独自の風味を生んでいると思われます。


美味しいか不味いかと言われれば、完全に好みに依ると思いますが、僕は美味しいと思います。ただし、ニンニクとニラたっぷりなのでかなりの匂いがあります。



嫁は、「美味しいが2時間並ぶほどではない。」と言っていましたが、やはりそこまで含めてアクティビティなんだろうと思いますし、それを楽しめない人はここは無理です。八平はそんなラーメン屋です。

麺 ☆☆☆

スープ ☆☆☆☆

待ち時間 ☆

アクティビティ ☆☆☆☆☆